自治体によって粗大ごみの区分やルールは異なる
普段生活していると様々なゴミが出てきますが、引っ越しや断捨離など粗大ごみを捨てたい時も出てきますよね。
しかし、その粗大ごみをそのままにしていませんか?
そのまま放置ではテンションも下がりますし、衛生的にもあまりよくありません。
「でも粗大ごみの出し方ってあんまり分からないんだよなぁ…」と思っている方は少なくないと思います。
でも実は、粗大ごみって実は自治体で簡単に処分してもらえることをご存じですか?
粗大ごみの捨て方は自治体により様々です。(※この記事でご紹介する流れはあくまで一般的な流れですので、詳しいことは各自治体に問い合わせるのが一番いいでしょう)
それでは、自治体に粗大ごみを処理してもらうメリットやデメリット、その一般的な流れを詳しくご紹介していきたいと思います。
一般的な粗大ごみの捨て方
まずは一般的な粗大ごみの出し方の流れについてご紹介していきたいと思います。
①自治体の粗大ごみ処理を管理するセンターへ申し込む
始めて利用する方は各自治体の公式HPから会員登録(無料)を行う場合が多いです。
会員登録が終わったら、インターネットから粗大ごみの収集依頼を出します。
②有料の粗大ごみ処理券(シール)を購入
次に、粗大ごみ用の処理券を購入します。
粗大ごみ処理券は、各ゴミのサイズに合わせたものを購入する必要があります。
このごみ処理券の相場は約100円~500円のものが多いです。
(※企業用のごみ処理券はもう少し高額になります)
この粗大ごみ処理券はコンビニなどで購入できます。
購入したい際には店員さんにゴミ処理券が欲しいという事を伝えれば大丈夫です。
③玄関先や敷地内の回収しやすい場所など、指定場所にごみを移動
次に、購入した処理券を処理してほしい品物に貼り付けます。
処理券はシールタイプの場合が多いので、そのまま貼り付けるだけでOKです。
貼り付ける際は、氏名や受付番号などの記入を指定されている場合があります。
分かりやすい場所に貼っておきましょう。
粗大ごみとして不用品を処理するメリット
それでは、回収の流れを説明したところで、粗大ごみを自治体に回収してもらうメリットをご紹介していきたいと思います。
①自治体が正しい方法で処理してくれるので安心
まず一つ目のメリットとして、自治体が正しい方法で回収・処理してくれるため安心であるという点です。
一部の回収業者は回収時に法外な料金を請求してきたリ、違法性のある方法で回収を行っているために思わぬトラブルに巻き込まれたりする場合があります。
しかし自治体であれば、環境省の管轄下で処理が行われるので安全です。
②不用品の状態が関係しない
自治体に不用品の回収をしてもらう際、不用品の状態は気にする必要がありません。
自治体は回収後に「売却」という形をとらず、あくまで「回収」するだけなので事業者側の利益を考える必要がありません。
なので、自治体であればどれだけ壊れていようとも問題なく引き取ってくれる可能性が高いです。
粗大ごみとして不用品を処理するデメリット
次に地方自治体に粗大ごみを回収してもらう際のデメリットをご紹介していきたいと思います。
①ごみが多い場合1点ずつ費用がかかる
例えば引っ越しの際や断捨離をしたい場合には相当数のごみや不用品が出てきますよね。
もしそれらを全て自治体に回収してもらうとなると、大量のごみ処理券が必要になります。
自治体に回収してもらう場合は一つ一つに処理券を貼る必要がなりますので、例えば大きい家具などを10個回収してもらうだけでも数千円~数万円かかってしまう訳です。
さらに、家電リサイクル法で定められた品物は別に料金がかかってしまいます。
この追加でかかる料金が意外と馬鹿にできる金額ではありません。
以下、あるメーカーを一例に挙げてみましょう。
家電リサイクル料金表 | |
---|---|
エアコン | 990円 |
ブラウン管式テレビ小 | 1,870円 |
液晶・プラズマ式テレビ小 | 1,870円 |
冷蔵庫小 | 3,740円 |
冷蔵庫大 | 4,730円 |
洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円 |
こうしてみてみると、かなり高いことが分かりますね。
上記以外にも家電リサイクル法の対象になるものがありますので、各自チェックしておくのが良いでしょう。
②回収日まで少し待つ場合がある
自治体に回収してもらう場合、数営業日待つ必要があります。
回収を申し込んでから大体1~3営業日待つ必要がある場合が多いです。
急ぎで回収してもらう必要がある場合は、フットワークの軽い不用品回収業者に問い合わせるか、自分の足でリサイクルショップに不用品を持って行くのがおすすめです。
一人暮らしが始まる3~4月など混雑時にはさらに待たなければいけない場合もあるので、お住まいの地域の各自治体に問い合わせてみましょう。
③一人で運ぶのが難しいものの場合大変
冷蔵庫や大型テレビ、洗濯機や棚など一人では運ぶのがなかなか大変なものがあるかと思いますが、もし自治体に回収してもらう場合はそれらを玄関先まで運ぶ必要があります。
大人の男性が複数人いるのであれば問題ないかと思いますが、そんな家庭ばかりではありません。
無理に一人で運ぼうとすると、周りにある家具や壁に傷をつけてしまったり回収物が破損してしまう可能性がありますので危険です。
ちなみに筆者は引っ越しの際に洗濯機の角をドアのサッシにぶつけて割ってしまったことがあります…。
自治体の回収を利用する場合は、このようなデメリットも頭に入れておく必要があります。
大きな不用品を処分する他の方法
「粗大ごみを処分したい時には他にどのような方法があるのか」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。
方法は二つあります。
まず一つ目に、「リサイクルショップ」を利用することが挙げられます。
リサイクルショップでは、主に家具家電やその他生活用雑貨などざまざまなものを取り扱っています。
さらにリサイクルショップでは宅配買い取りサービスも行っているので、わざわざショップまで持っていく必要がないのがメリットです。
しかし、リサイクルショップでは買取してくれない品物が多いのも事実です。
買取不可のものの中には「古くなった大型家具」が含まれる場合も多いので、いざ粗大ごみをリサイクルショップで売ろうと思っても買い取ってもらえない可能性があります。
それでは大きな家具も売りたい場合はどうすればいいのか。
そんな時には「不用品回収業者」を利用するのが一番得策だといえます。
不用品回収業者であれば、汚物や下着など以外であれば基本回収してくれます。
さらに買取可能のものが回収品に含まれていた場合、回収費用が相殺されて無料になったり、差額を受け取ったりすることもできます。
不用品回収業者にはまとめて回収してほしい際に利用できるお得なプランも用意されているので、自治体回収のように1点1点に回収費用が掛かるといった問題も避けることが出来ます。
(※もちろん個別の回収も対応しているところがほとんどです。)
自治体回収のデメリットである、玄関先まで集荷物を運ばなければいけない問題も、家の中まで入ってきてくれて対応してくれる不用品回収業者なら解決できます。
申し込みや見積もりもほとんどの業者がネット上で可能であり、即日対応をしている業者も存在しますので、その点でも利用しやすいと言えるでしょう。
まとめ
みなさん、いかがでしたでしょうか。
今回は、自治体の回収サービスを利用した際の粗大ごみの捨て方の流れやそのメリットデメリットをご紹介してきました。
本記事の内容を簡単にまとめてみましょう。
①地域の自治体にネット等で申し込み
②コンビニ等で粗大ごみ処理券を購入して貼る
③指定場所にゴミ移動
●環境省の管轄下で処理が行われるので安心して利用できる
●不用品の状態が悪くても引き取ってくれる場合が多い
●大量のごみを出す場合、一つ一つに費用が掛かる
●家電リサイクル法で定められたものには追加で料金がかかり、高額になりやすい
●回収日まで数営業日空いてしまう
●集荷のために玄関先にゴミを運ぶ必要があるので、大きなものであると大変
●リサイクルショップで処理してもらう
●不用品回収業者に回収してもらう
以上のようになります。
粗大ごみを処理したい場合、自治体・リサイクルショップ・不用品回収業者のどれかを利用することになるかと思います。
それぞれのメリットやデメリットを比較すると、粗大ごみを処分してほしい場合(特に複数の場合など)は不用品回収業者の利用がおすすめです。
大きなごみは持ち運ぶのが大変であるという点を考慮すると、粗大ごみ回収は不用品回収業者が適任であるといえそうです。
しかし、それぞれのサービスにそれぞれの特徴があるので、自分の用途に合わせて使い分けていくのが良いでしょう。
本記事でご紹介したメリットデメリットを頭に入れて、自分に合った選択をしてみてはいかがでしょうか。